景気動向指数
最新統計

最終更新日:2021年11月8日 グラフと内訳表に移動

2021年9月【速報値】季節調整値

前月比
先行指数
99.7 -1.6p
一致指数
87.5 -3.8p
遅行指数
94.9 +0.8p

※資料:内閣府「景気動向指数」

景気動向指数
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※資料:内閣府「景気動向指数」

景気動向指数の解説

いろいろな統計をごった煮したユニークな経済指標

統計には、調査票を集計してその結果をまとめるケースと、既にある複数の統計を加工して、新たな統計を作るケースがあります。後者の代表格はGDPです。GDPは、鉱工業指数や家計調査などの経済統計から、国が生み出した付加価値の合計を算出しています。

GDPは国の経済力を示す有力な経済指標です。しかしながら、お金だけでは測れない経済価値も存在します。それは雇用です。

景気動向指数もGDPと同様に、複数の統計を加工して作った統計です。GDPとの大きな違いは、新規求人数や完全失業率など、お金という物差しでは測れないけど、景気と関連する統計も物差しとして活用している点です。

先行・一致・遅行の3指標。景気の山、谷を確認

先行指数には新規求人数や東証株価指数(TOPIX)など11件、一致指数には鉱工業生産指数や営業利益など9件、遅行指数には家計消費支出や完全失業率など9件が、それぞれの指数(CI)を作成するのに活用されています。

ちなみに、CI(Composite Index)は、直訳すると合成指数です。様々な統計を活用して指数を作成していることが、その名の由来になっています。

景気動向指数は速報性に乏しいので、一致指数と言っても、公表時点では1カ月以上前の数字となっています。そのため、過去の推移を分析して、景気の山と谷、その高さと深さを確認する手段としてよく活用されています。

統計プロフィール

資料
内閣府:景気動向指数
統計の作成方法
経済指標のうち、景気循環の対応度などを考慮して各指標を合成。前月からの変化率を測って合成する。
合成する指標の数は、先行指数が11、一致指数が9、遅行指数が9。合成に必要な指標を選択する際、需給の変動(先行指数)、生産の調整(一致指数)、生産能力の調整(遅行指数)を反映する指標を中心に抽出している。
公表時期
毎月10日前後に前々月の調査結果の速報値を公表(例えば、1月分は3月10日前後に公表する)。同月下旬に改定値を公表している。毎回遡及措置を講じているので、各放置はない。