プライマリーバランス
最新統計

最終更新日:2020年2月9日 グラフと内訳表に移動

2018年度【金額】

前年度比
プライマリーバランス
-106,560億円 +19,262億円

※資料:内閣府「国民経済計算」

2018年度【GDP比】

前年度比
GDP比
-1.9% +0.4ポイント

※資料:内閣府「国民経済計算」

グラフと内訳表

他を選択
他を選択
期間: -
時期を選択
他を選択
期間: -
時期を選択
他を選択
期間: -
時期を選択
他を選択
期間: -
時期を選択
他を選択
期間: -
時期を選択

※資料:内閣府「国民経済計算」

プライマリーバランスの解説

際限なく増え続けたらダメ

国家の財政状況が健全なのかどうかを見る代表的な指標がプライマリーバランス(基礎的財政収支)です。

国家は人間と違って老いませんので、焦って借金を返す必要はありません。むしろ、国が借金(=投資)をしなければ国債が出回らないので、国債で商売をしている金融機関は困ってしまいます。巨大な債券市場がなくなってしまうことが金融市場に好影響を与えるはずはないので、国が国民への投資やインフラ投資を目的にある程度借金をしていたほうが良いと考えられます。

プライマリーバランスが財政の健全性を見る代表的な指標であることは間違いありませんが、長期金利も財政の健全性を示す大事な指標です。日本のように長期金利が下がり続けている状況においては、プライマリーバランスが赤字でもそれほど不安視しないで大丈夫でしょう。

そうは言っても国債残高が際限なく増え続ける状態は防がないといけません。そんな状態になれば投資家(金融機関などの国債保有者)は「この国債持ってて大丈夫なのだろうか」と思い、国債の投げ売りが始まって急激なインフレに陥ってしまう可能性があるためです。

PB=(税収+税外収入)ー(一般歳出)

プライマリーバランスは、単年の歳出(国債の利払いなどは含まない)がその年の税収と税外収入で賄われているかをみる指標です。単純化すると「(税収+税外収入)−(一般歳出)」となります。「税収+税外収入」が一般歳出を上回ればプライマリーバランスは黒字、下回れば赤字になります。

プライマリーバランスの考え方事態は簡単なのですが、いろいろな計算の仕方があるようで、他の統計と違って統一された数字がありません。予算段階の数字もあれば、決算時の数字もあり、内閣府では国と地方と社会保障基金をまとめた数字も出しています。

さすがに予算段階の数字は参考にしかなりません。税収が上振れしたり、当初予定していなかった支出(補正予算など)が発生することがよくあるためです。少なくとも歳入と歳出が確定した時点の数字を見る必要があります。ニッポンの数字では、内閣府が国民経済計算の中で公表しているプライマリーバランスの数字を採用しています。

実は黒字化している!?

プライマリーバランスの推移ですが、2000年代前半から中盤にかけて回復に向かいました。その後、リーマンショックの影響で財政支出の必要性が高まり悪化しましたが、2012年度からまた改善を続けています。

それでも長い間赤字続きなので、これだけ見ると財政に不安を抱くのは自然なことです。しかし、2013年から日銀がプライマリーバランスの赤字を補うのに余りあるお金を発行し、市場から国債を回収しています。

政府が新規発行した国債を日銀が回収したと考えれば、2013年度以降、プライマリーバランスは大幅な黒字です。こんな考え方は邪道なのでしょうが、事実、こうした事態が起こっているわけですから、プライマリーバランスを見る際、中央銀行の存在も考慮に入れるべきでしょう。少なくとも、プライマリーバランスの額面だけが、財政の健全性を示すということはありません。

統計プロフィール

資料
内閣府:国民経済計算
統計の作成方法
国と地方の収入と支出をそれぞれ総合して差し引きをする。利払い費から利子取得を差し引いた「純利払い」は控除している。
公表時期
前年度分を翌年度の12月中旬頃に公表