貿易統計_国別
最新統計
2020年12月【輸出額上位国】
前年比 割合- 総計
- 6兆7,062億円 +2.0% - %
- 中華人民共和国
- 1兆5,567億円 +10.2% 23.2%
- アメリカ合衆国
- 1兆2,128億円 -0.7% 18.1%
- 大韓民国
- 4,856億円 +20.7% 7.2%
- 台湾
- 4,437億円 -2.6% 6.6%
- 香港
- 3,295億円 +6.4% 4.9%
※資料:財務省「貿易統計」
2020年12月【輸入上位国】
前年比 割合- 総計
- 5兆9,552億円 -11.6% - %
- 中華人民共和国
- 1兆5,686億円 +1.8% 26.3%
- アメリカ合衆国
- 5,852億円 -21.9% 9.8%
- オーストラリア
- 3,531億円 -11.5% 5.9%
- 大韓民国
- 2,641億円 -6.3% 4.4%
- 台湾
- 2,375億円 -5.2% 4.0%
※資料:財務省「貿易統計」
貿易統計_国別
グラフと内訳表
※資料:財務省「貿易統計」
貿易統計_国別の解説
貿易赤字? だからどうした
貿易統計が発表されると決まって報道されるのが貿易赤字、あるいは貿易黒字という言葉です。輸出より輸入が多ければ貿易赤字、その逆が貿易黒字になるわけですが、赤字か黒字かだけでは何も判断はできません。
例えば、サウジアラビアやアラブ首長国連邦、カタールなどとは毎年兆円単位の貿易赤字を記録しています。では、これらの中東諸国に対して日本は貿易黒字を達成するため、大量の自動車や機械を輸出しないといけないのでしょうか。
貿易赤字敵視は自国市場を無視したトンデモ見解
貿易赤字を計上したからと言って、相手国に無理やりモノを買わせるのでしょうか。相手国にその需要がなければ無理な話です。需要のあるところを見つけて売ればいいだけでしょう。
そもそも中東諸国との間に多額の貿易赤字が存在するのは、原油や液化天然ガスを輸入しているためです。日本はこれらの資源を活用して、経済活動しています。その経済活動で生み出した価値をなぜ中東諸国だけに提供しないといけないのでしょうか。
中東諸国以外にもたくさんの国々がありますし、何より巨大な国内市場があります。中東諸国との貿易が赤字でも、あるいは全世界を相手にした貿易が赤字でも、国内で稼げれば何の問題もありません。
赤字というとマイナスのイメージを抱いてしまいがちですが、貿易赤字は決して悪いものではありません。国内経済が好調な結果、貿易赤字になるというケースだってあるのです。
景気判断をするなら輸出を見る
貿易赤字、黒字の分析が無意味だとは言いませんが、景気判断をしたかったら、シンプルに輸出額、輸入額を見るのが良いでしょう。輸出額が伸びていればその分日本企業の売上が増えていることを意味します。もちろん為替レートを加味する必要がありますが、たとえ円高になっていても輸出額が伸びていることは良いことです。
逆に輸出が減っていたら日本企業の実入りが減るので良い影響はありません。これは貿易相手国にも言えることで、日本の輸出が減ったということは相手国の需要が減退したとも言えます。したがって、輸出の動向を見ることで他国の経済状況も垣間見ることができます。
輸入の増減は為替か資源価格が左右
輸入の増減から景気判断を見ることが可能ですが、失われた20年あるいは30年という言葉が示す通り、国内需要がフラットです。他の国と違い輸入の増減要因に国内需給が大きく寄与することはほとんどありません。
したがって、日本の場合、輸入の増減の要因は為替レートか資源価格の変動がほとんどです。輸入が増えたら原油価格が上がったか円安になったかのどちらかでしょう。
統計プロフィール
- 資料
- 財務省:貿易統計
- 統計の作成方法
- 税関手続きの際に必要となる、輸出入の申告書などを集計。輸出は原則として積載船舶・航空機の出港日、輸入は輸入許可日または承認日が計上時点となる。
- 公表時期
- 毎月中旬頃に前月の速報値を公表。確報値は輸出がその1ヶ月後、輸入は2ヶ月後に公表している。